多くの企業(特にスタートアップ)では新規アプリをローンチする前にユーザーのニーズを確かめるため、MVP(Minimum Viable Product:実用最小限の製品)で検証するケースが増えています。
MVPは低コスト・短期間の限られたリソースでニーズが存在するのか、機能を改善したほうが良いのか、などを素早く検証することが望まれます。そして、MVPの開発に最適なアプリ開発のフレームワークがFlutterです。
この記事ではMVPの開発にFlutterを使用することが最適である理由を紹介していきます。
FlutterがMVP開発に最適な理由
- 開発時間を抑えることができる
- 開発コストを抑えることができる
- 表現力豊かで柔軟なUI
- Firebaseとの相性が良い
- 本格的な製品開発に移行できる
Flutterについて詳しく知りたい方は「Flutterのメリット・デメリット」をご覧ください。
1. 開発時間を抑えることができる
FlutterはiOSとAndroidの2つのアプリを1つのコードで開発できるクロスプラットフォームです。
そのため、iOSとAndroidを別々に開発するときに比べて開発時間を大幅に削減できます。また、ホットリロード機能により変更箇所をほぼリアルタイムで確認できるため、仕様変更にも素早く対応することができ、柔軟に仕様を変更していくMVPの開発に向いていると言えます。
MVPから始める主な理由の一つに、時間を節約し、できるだけ早く市場に出すことがあります。Flutterであれば開発時間を抑えながらiOSとAndroidの両OSのMVPを開発をすることが可能です。
2. 開発コストを抑えることができる
特にスタートアップでは資金体力が多くないため、できる限りコストを抑える必要があります。
iOSとAndroidのアプリを別々で開発することになると、別々の開発チームが必要になります。しかし、FlutterであればiOSとAndroidのアプリを同時に開発できるため、1つの開発チームのみになり、コストを抑えることができます。
Flutterを使用するとiOSとAndroidの2つのアプリをほぼ同時に同じコストで開発できます。見込みユーザー数を2倍にし、市場からのフィードバックをより多く受けることができるため、MVPの検証に大きく役に立ちます。
3. 表現力豊かで柔軟なUI
MVPを検証するためにはUIもわかりやすく作成する必要があります。ユーザーの行動を把握しようとしても、ユーザーがスムーズに操作できなければ正確な検証はできません。
FlutterであればGoogleが提唱するマテリアルデザインを使うことができます。また、開発者がカスタマイズ可能なウィジェットが多く用意されており、表現力豊かで柔軟なUIを実現することができます。
マテリアルデザインの他にiOSデザインのウィジェットも用意されているため、iOSとAndroidで別々にUIを作成することも可能です。
4. Firebaseとの相性が良い
最低限の機能を持つMVPであればバックエンドを個別に用意する必要はありません。
Firebaseであれば認証、データベース、ストレージなど様々なサービスを利用することができます。FirebaseはFlutterとの相性がよく、簡単に統合できるのも利点の一つです。
またFirebase Remote Configによってアプリストアのデプロイを待つことなく即座にアプリに変更を加えることができます。これは、MVPを使用して様々なテストを行うことに役立ちます。
5. 本格的な製品開発に移行できる
すでに様々なアプリがFlutterを使用して開発されています。MVPの検証に成功したら、そのままFlutterを使用して本格的なアプリ開発に移行できことも良い点です。
弊社でもFlutter製アプリの開発を多く行っております。「Flutter製アプリの開発実績」を紹介しています。
さいごに
弊社ではFlutterの開発経験があるメンバーが複数在籍し、メンバーがキャッチアップや情報共有をしているので、安心感をもって案件を進める事ができております。
本記事がFlutterを導入する際の参考になれば幸いです。